ベンの列車の旅 本文へジャンプ

7.庚申塚

庚申塚は、街道が分岐や集まる場所の道しるべです。
東京では巣鴨の庚申塚が有名ですが、道路の拡張・付け替え・切り替えなどで大半は消滅しています。
それでも、残された旧街道などを歩きますと石柱、祠などを見つけることができます。
また、庚申塚に祀られている神様が【猿田彦神】であることがほとんどです。
この理由は以下のとおりです。

☆日本神話:天孫降臨
・天界から地上界に、邇邇芸命(ににぎのみこと)と一行が降りられるとき、途中の道が複雑であるため【猿田彦神】が待ち受けて案内をしたことから、【道ひらきの神】と呼ばれるようになりました

☆庚申塚
・庚申塚の申(しん)は、申年(さるどし)のさる(猿)と同じです

☆天孫降臨後の猿田彦神
・天孫降臨で待ち受けた時、最初に言葉を交わしたのが天岩戸神話で有名な天宇受売命(あめのうずめのみこと)で、その後、邇邇芸命の指示により伊勢の地まで同行し、猿田彦神の名前を引き継いで仕えました
・天宇受売命は、神楽舞の創始者であり猿女君(さるめのきみ)と呼ばれる氏族の始祖です
・また、朝廷の祭祀を司る巫女です
・このとから芸能の神と崇められ、京都:車折神社では芸能関係者の参拝・奉納が多数あります

巣鴨庚申塚:猿田彦大神(2013.3.1)