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香取神宮と鹿島神宮は、利根川を挟んで鎮座していますが、香取神宮の御祭神は経津主大神(ふつぬしのおおかみ)、鹿島神宮の御祭神は武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)と申しまして武門の神様です。
古事記に出てきます大国主命との国譲り神話に登場する神様ですが、本来御同神です。
常陸風土記にでくる地域名には、【香島郡】の記述もあります。
香取神は物部氏、鹿島神は常総出身の中臣鎌足一族(のちの藤原氏)が祀っており、、奈良の平城京創建時には、春日大社の御祭神として両神を勧請しています。
また当時は、大和朝廷の力がおよぶ範囲は、この常総地域までのようで、これ以降東北方面は蝦夷(えみし)と呼ばれていたそうです。
このため、この両神宮は東北遠征への前線基地となっていたようです。
ところで、奈良市の奈良公園には多数の鹿(天然記念物)がいます。
これも、鹿島神宮から御祭神を勧請した際に、鹿島神宮の神使である神鹿に乗って来られたとの伝説があります。
いずれにしても縁が深いですね。
春日大社参道の鹿:鹿煎餅販売所前で待っている(2012.5.3)
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