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 令制国(りょうせいこく)

 令制国は、律令制が確立した奈良時代にできたと言われており明治初期まで制度化されていた【國:クニ】です。
 関東では、武蔵国(東京、埼玉)、相模国(神奈川)、上総国・下総国・安房国(千葉)、常陸国(茨城)、下野国(栃木)、上野国(群馬)、甲斐国(山梨)となっているが、現在のエリアと同一ではありません。
 各国には、大和国から国司が派遣され国の中心部は国衙(こくが)、国府(こくふ、こー)と呼ばれていました。
 また、府中と呼ばれることもありました。
 近隣には、国分寺、国分尼寺、総社(惣社)が配置されていました。
 国内には、一ノ宮の神社から六ノ宮程度の神社がありました。
 総社(惣社)は、国司参拝巡礼の負担を軽減するため、国内神社を全て勧請した神社です。

 上記から解るように、中央線府中、、国分寺は武蔵国の中心部でした。
 甲府は、甲斐国府中となります。
 相模国の場合は、国府が三回ほど移転しているため確定していませんが、物資を供給する港として国府津ができました。
国府津駅


相模国一ノ宮:寒川神社


 上総国の一ノ宮は玉前神社になります。
上総一ノ宮駅


下総国一ノ宮:香取神宮


常陸国一ノ宮:鹿島神宮