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石巻駅は、石巻線の途中駅、仙石線の終着駅でしたが、2015年(平成27年)5月30日に、仙石東北ラインが開通し石巻駅が終着駅となりました。
この仙石東北ラインは、仙台駅〜塩釜駅間を東北本線、塩釜駅〜高城駅間を接続線、高城駅〜石巻駅間を仙石線となっています。
津波被害にあった仙石線の復興対策の一つとして事業化されましたが、東北本線が海線経由となった時点から隣の線路(仙石線)と接近していました。
参考:東北本線の山線、海線の豆知識
使用している列車ですが、環境に優しいハイブリッド気動車となっています。
参考:ハイブリッド気動車(小海線)
何故電化しないのでしょうか。
これには仙石線の生い立ちが関連しています。
仙石線は、宮城電気鉄道により1925年(大正14年)に仙台駅〜西塩釜駅間が開通、その後延伸し1928年(昭和3年)に石巻駅まで全通させました。
そして、当初より直流1500Vの電車を走らせ、仙台市内では日本で最初の地下鉄道となりました。
一般的に大都市部は直流1500Vの電車ですが、地方都市部は交流20000Vで電化されています。
この交流・直流の切替部分をデッドセクションと呼んでいます。
東北本線は黒磯駅構内、常磐線は取手駅〜藤城駅間で切り替えています。
昔の仙石線の電車を覚えていませんか。
東京で走っていました茶色の電車、京浜東北線の青色電車などです。
また、他の列車系統と切り離されている利点を生かし、大都市部導入前の試験路線として使用されているようです。
以上のことから、デッドセクションを使用せず交直区間を走るため気動車としているのです。
石巻線:石巻駅(2015.7.6)
女川方面
左電車:仙石線仙台行き、右気動車:仙石東北ライン仙台行き、その隣の線路が小牛田方面
仙石線石巻駅
改札口
石巻市は、宮城県出身の石ノ森章太郎のの漫画を基本に街づくり行っています。
鳥取県境港市の【水木しげるロード】と同様に【マンガロード】があります。
震災時は、旧北上川の氾濫により駅一帯が一時水没しました。
駅舎
駅前
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