ベンの列車の旅 本文へジャンプ


 三陸鉄道南リアス線、大船渡線:盛駅〜気仙沼駅(BRT)【大船渡】

 大船渡線の一部である盛駅〜気仙沼駅間は、津波被害甚大なためBRT方式を採用しています。
 簡単に言えば、バスが列車路盤の上にひかれたアスファルト道路を走る方式です。
 被災地に行けば解りますが、被災地の復興(かさ上げ工事等)を待っていては、運休状態が長期間になります。
 また、復興状態によっては道路の付け替えが頻繁に行われるため、BRT方式が最良と思われます。

 盛駅は、三陸鉄道(旧国鉄:盛線)と大船渡線がスイッチバック方式になっていました。
 少し歴史を紐解きますと、大船渡線の終着駅として盛駅は昭和10年に開業しています。
 一方、盛駅から先は岩手開発鉄道が、昭和14年に盛駅〜釜石線:平倉駅間を結ぶため着工しましたが、戦争突入のため中断となりました。
 その後、戦後の昭和25年に日頃市線(旅客、貨物)として盛駅〜岩手石橋駅まで開業しましたが、旅客営業は思わしくなく平成4年に廃止しました。
 ちなみに旧国鉄時代の盛線は、昭和45年に開業しました。
 このことから、盛駅のホーム方向は岩手開発鉄道と接続するように造られているのです。
 岩手開発鉄道:盛駅(旅客ホームと駅舎)の写真を掲載しました。
 現地に行きませんと解らないことが多数ありますね。

三陸鉄道南リアス線:盛駅(2015.7.5)


左奥貨物列車:岩手開発鉄道、左ホーム:三陸鉄道、右ホーム:大船渡線(BRT)


左:大船渡線BRT、線路:三陸鉄道車止め、右奥ホームと駅舎:岩手開発鉄道(旅客営業廃止駅)


大船渡線BRT(三陸矢作行)


線路:三陸鉄道釜石方面、右道路:BRT気仙沼方面


JR盛駅


三陸鉄道、BRT乗り場、奥が旧岩手開発鉄道盛駅方向


JR改札口


左:三陸鉄道駅舎、右:JR駅舎


駅前


三陸鉄道改札口


 盛駅からBRTに乗車し、大船渡線本吉駅に向かいます。
 駅から走ること数分で一般道に出ますが、景色が一変します。

 東日本大震災津波浸水地マップ:岩手県大船渡市市街地地区(出展:岩間 直人氏)

NTT東日本:大船渡ビル




防潮堤




BRT専用道路(路盤)


信号機下の遮断機は、BRTが近づくと上昇(一般車新入防止用遮断器)


BRT上下交換場所:列車交換と同じ




下船渡駅(BRT)


BRT駅